「オホーツク食と農」平成18年度の活動<カボチャ栽培>
総合的な学習の時間支援「カボチャ栽培」
総合的な学習の時間への支援
<カボチャ栽培>
これは平成18年度に行われた「オホーツク食と農」実践協議会メンバーによる総合的な学習への支援の記録である。
<学習会> 学習会メンバーである、大地のMEGUMIが中心となって女満別小学校第6学年の総合的な学習の時間(有機圃場におけるカボチャ栽培)を支援した。 ○実施回数:計4回 ○期 日:平成18年6月〜9月 ○参加者数:延べ226名 ○学習要旨 有機栽培を実体験することにより、安全な食べ物、農業についての理解を深める。平成18年度女満別小学校第6学年が総合的な学習の時間のテーマとして設定した「食」を支援。 ◆第1回学習会 期 日:平成18年6月22日 場 所:大空町女満別日進 TAKIO農場 学習内容:カボチャ播種 講 師:学習会メンバー 赤石亜寿郁 参加者数:女満別小学校第6学年 60名 担任教諭 2名 学習会メンバー 5名 計67名
写真1 カボチャ播種の様子
◆第2回学習会 期 日:平成18年7月10日 場 所:大空町女満別日進 TAKIO農場 学習内容:カボチャ発芽率調査及び除草作業 講 師:学習会メンバー 赤石亜寿郁 参加者数:女満別小学校第6学年 60名 担任教諭 2名 学習会メンバー 5名 計67名 写真2 発芽率調査・除草作業の様子
◆第3回学習会 期 日:平成18年9月26日 場 所:大空町女満別日進 TAKIO農場 学習内容:カボチャ収穫作業 講 師:学習会メンバー 赤石亜寿郁 参加者数:女満別小学校第6学年 60名 担任教諭 2名 学習会メンバー 5名 計67名
写真3 収穫活動の様子
◆第4回学習会 期 日:平成18年10月9日 場 所:大空町女満別日進 日進地区公民館 学習内容:カボチャを使った料理教室 講 師:京王プラザホテル札幌 料理長 尾沢俊一氏 参加者数:女満別小学校第6学年 12名 担任教諭 2名 学習会メンバー 11名 計25名
写真4 カボチャを使った料理教室の様子
【特記事項】 第4回学習会については、当初カボチャを使った料理教室と実際に収穫したカボチャの販売を予定していたが、悪天候のため販売が中止となった。 カボチャの販売については、10月19日に開催された女満別小学校学習発表会の時に、学習グループメンバーが販売した。 また、収穫したカボチャを女満別地区給食センター及び東藻琴地区給食センターへ提供し、自分たちが手がけた 素材を使った料理が、学校給食のメニューの一つとして町内全児童・生徒の昼食のテーブルに並ぶことになった。
写真5 女満別地区給食センター「カボチャのシチュー」
写真6 東藻琴地区稲給食センター提供【カボチャのシチュー】 地産地消の実験ケースとして紹介
実践協議会メンバーのアンケート結果(抜粋)
○学習テーマ・内容について興味はありましたか? 有機栽培というテーマに設定したことにより、7割以上の子ども達が興味を持って学習していた。 ○体験学習は意欲的に参加しましたか? 上記のテーマ設定により、積極的な取り組みが見られていた。 ○今回同様のテーマについて学習したことはありましたか? 「食」というテーマでの学習は、5年生で取り組みがあるものの、有機というテーマは6割以上の子ども達が未経験であった。 ○支援者(大人)と協力しあうことができましたか? 支援者との関わりという面で、4割強の子ども達があまり関われなかったという結果であることから、学習支援の方法について検討課題が残っている。(年齢的な部分も含めて関わりを持ちにくい) ○体験学習の結果を地域に役立てていくことができると思いますか? 6年生になると体験の結果を地域に役立てるということを少しずつではあるが、考えるようになってきている。 ○今後もこの事業を続けていくことは必要だと思いますか? 事業の継続については、9割以上の子ども達が同一テーマでの継続を希望している状況であることから、次年度以降も継続をしていくこととしたい。 ○自由記述(抜粋) ・広い畑での体験で大変だったけど、安全には手間がかかることがわかった。 ・食の安全を確保することには、沢山の時間と手間がかかることを学べてよかった。 ・体験学習は続けて欲しい。
成果と課題
どうして有機農法によって栽培した野菜は安全なのか、美味しい農産物ができるのかということを、子ども達は実体験を通じて学ぶことができた。 稲作体験同様、子ども達に支援者との関わりをどうもたせていくかというのが、新たな課題となった。
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