学習活動実践報告
第1回学習会の概要 11月5日(金)実施
第1回学習会の開催
日 時 |
平成16年11月5日(金)19時00分〜21時00分 |
場 所 |
女満別町研修会館 |
参加人数 |
実践協議会会員 |
|
学習素材のデジタル化連携促進委員会
主査(九州女子大学教授)古 市 勝 也氏 |
|
財団法人学習ソフトウエア情報研究センター
ソフト管理部長 河 合 浩 之氏 |
|
女満別町教育委員会教育長 中 村 保氏 |
内 容 |
本事業趣旨説明、協議会役員の選出、学習会の進め方について |
事業趣旨説明【事務局より説明】
学習素材の収集、編集、提供といったコンテンツ制作に自ら参画し、学習者同士の学び合いの中から手作りの学習教材を作り出す実践活動を通して、学習者の自発的な情報収集や提供活動が継続的に行えるよう、地域間・分野間・組織間を越えた広範な活動連携を促進させるための事業を実施する。
どんなことをするのか
現在皆さんが実際に活動していることを何らかの形にし、地域の学習素材(教材)として構築していく。そのために、学習会を開催して、その結果をデジタルコンテンツ化していく。
今後の展開予定
|
設立準備会 |
|
設立総会及びキックオフイベント |
|
東京農業大学オホーツクキャンパス |
|
助教授 美土路 知之 氏 |
|
学習連携実践チーム活動開始 |
|
学習活動を効率的に進めるために、実践チームを2部会程度に分割して展開。 |
|
|
1.食育部会 |
|
|
2.食の安全・流通部会 |
|
※各部会に自主的な学習活動を促し、支援チームは適宜アドバイスを行う。 |
|
支援チーム会議実施 |
|
数度の学習会の状況を見ながら、効果的な支援について検討する。 |
|
学習連携実践チーム学習会 |
|
|
1.講師を外部から招へいし、地産地消の定着のため「親子料理教室」などを冬休み中に実施する。近隣の学校給食センター栄養士への呼びかけ。 |
|
|
2.管内的な状況調査及び同種の活動をしているグループ等との交流。 |
|
学習成果のまとめへ |
|
教材制作 |
|
学習成果発表 |
|
町教委事業:成人大学講座「楽学講座」との連携、報告書の作成 |
|
※全ての学習活動を泣mアの協力を得て取材・記録することとする。 |
|
※実践チームへ教職員2名(地方教育研修センター研究員)を入れることにより、より現場で活用できる教材の制作が可能となる。 |
協議会役員の選出
会長 |
植田 泰弘 |
実践チームリーダー |
赤石 昌志 |
支援チームリーダー |
郷右近 英宣 |
今後の学習会の進め方(フリートーク)
○昨今の社会情勢の背景は食と密接な関係がある。 |
|
・胎内における母親からの影響、2才までに食べたものの影響 |
|
・アメリカ凶悪犯罪者の6割以上が食の粗悪化が影響している。 |
○大人が食に関心を持つために、大人への情報発信も視野に入れて欲しい。 |
○食に関する整備 |
|
・脳科学との関連 大人が改めて意識するコンテンツ |
○生産者の熱い思いと食べている子ども(地域住民)のつなぎがない。 |
|
・そのつなぎを学習会で検証しては。 |
○小学5年生の稲づくりの授業に関わって |
|
・子ども達とのつながりを持つ手法としては有効的である。 |
|
・子ども達から得られることがたくさんある。 |
|
・もっとふれあうために生産者が学校に出向く機会を多くする。 |
○食の安全につい疑問を持つことがある。 |
|
・何が安全で、何が安全でないか? |
|
・基準どおりの農薬を使っていれば安全だと考える。 |
|
・安全な食物って何だろう? |
○有機農法・減肥・減農薬栽培でがんばっている。 |
|
・日本の農業は、農薬が無いと壊滅的な状況に陥る。 |
|
・子ども達というキーワードはとても重いので、自分たちの疑問を 語り合いたい。 |
○自分たちが研究していくことが、大切 |
○自分の経験から言って、自分が疑問を持つことから始めると方向性を導くイメージが沸いてくる。 |
|
・自分たちの研究を報告しあうと良いのでは。 |
○お互いにプレゼンテーションをしていってはどうだろう。 |
○大地のMEGUMI、稲作研究会が活動報告をしよう。 |
『フリートークの発言例』
○農薬の量について |
・生産者としても食の安全について考えたとき、何が安全で、何が安全で無いか疑問に思うときがある。 |
|
・基準どおりの農薬を使っていてれば安全だと思っているが、それ は駄目なのだろうか?安全な食物って何なんだろう? |
|
・北海道の農薬使用料と九州の農薬使用料、誰が考えたって北海 の方が少ないに決まってるよね。 |
|
・慣行でいう基準以下の農薬で問題なく生育して、疫病にもなら いから。北海道は普通に農薬を使っている農家も低農薬栽培になるんじゃないかな。 |
|
・ 一度東京の消費者に言われたことがあるんだけど、「北海道産農産物はあえて低農薬とか表示しないで堂々と販売していけばいいんじゃないかな」って。 |
|
例えば国内で同じ作物(例えば馬鈴薯)を作っていても、立地条件によって使用する農薬の量が全く異なる。しかし基準で言う低農薬(特別栽培)にはならない。消費者にはそういうことは解らないだろうというのがポイントである。 |
○学校では |
学校現場で食の安全について授業をやると、子ども達は無農薬、有機農法が良いという結論に達する。果たしてそれだけでいいのだろうか?農業について学習する上で、地域実情にあった教育が必要であるように思う。総花的な農業ではなくて、北海道女満別町の農業について理解を深められるようにすべきである。子ども達にとってそれは財産であって、我々大人は責任を持っていかなければならない。 |
○消費者の立場から |
消費者として何を基準に安全・安心なのかと言われると戸惑う。食品のトレーサビリティーは確立されつつあるが、農作物がどのようにして作られているかという基本がわからなければ、本当の意味での安全確認は難しいと思う。 |
【総括】
次回学習会では、大地のMEGUMI、稲作研究会が活動報告を行い、その中から参加者の素朴な疑問をひとつづつ解決していくことで決定。
次回学習会の予定
日時 平成16年11月24日(水)19時00分〜
場所 研修会館第2会議室
※QuickTime とはApple社の動画再生ソフトです。QuickTime Playerを無償ダウンロードできます。
※MediaPlayer とはMicrosoft社の動画再生ソフトです。Media Playerを無償ダウンロードできます。
|