女満別小学校発「『いのち』をつなぐ」活動報告
一つの物から色々なものに変化 文責 小林 夏海
始めに
私は、ジャガイモの流通について調べました。動機は、ジャガイモというテーマを聞いて家に帰ると、偶然ポテトチップスがあったからです。私がポテトチップスを食べた瞬間、まるで、脳が踊り出した様でした。すると、私は思いつきました。「あっそうだ!今回の命を繋ぐの課題ポテトチップスについてにしよう。」と思いました。その訳は、私はポテトチップスを食べていて毎回不思議に思います。その不思議や疑問は2つあります。 1つ目は、私達が身近に食べているカルビーのポテトチップスに使用されているジャガイモの品種は何だろうと思い、実際に見学したいと思ったからです。 2つ目は、カルビーの会社が我が町、女満別にも流通しているからです。それはAコープやスーパーばんば・セイコーマート・セブンイレブン等で、たくさん売り出されているからで私はこの事を調べました。
第1章 ポテトチップスについて
1 品種について
メークインの特徴(食用) 長所 ・ 目が浅く剥皮しやすい。 ・ 煮崩れしにくく煮物に適しています。 ・ 食味が良く、特に貯蔵後は甘味を増します。 短所 ・ 芋の揃いが悪く、規格歩留りが低い。 ・ グリコアルカロイド含量が多く、曝光による生成も多い。 ・ ジャガイモシストセンチュウ(害虫)に感受性。
トヨシロの特徴(加工食品) 長所 ・ 還元糖含量が少なく、油加工に適しています。 ・ 目が浅く、芋の形がよい。 ・ 多収です。 短所 ・ ジャガイモシストセンチュウ(害虫)に感受性。 ・ 長期貯蔵後のリコンディショニングに効果が「農林1号」より劣る。
ワセシロの特徴(食用) 長所 ・ 早生で、早期肥大性に優れ、早期収穫にも適しています。 ・ 大粒で多収です。 ・ 大いもにも中心空洞がみられない。 短所 ・乾腐病に弱い。 ・ ジャガイモシストセンチュウに感受性。
スノーデンの特徴(加工食品) 長所 ・塊茎腐敗抵抗性が強い。 ・ 芋の内部障害がない。 短所 ・ ジャガイモシストセンチュウ(害虫) ・ 澱粉価が低い。 ・ やや低収。
2 ポテトチップス専用のジャガイモ
メークイン・トヨシロ・ワセシロ・スノーデンです。
3 ポテトチップスの作り方
材料 ジャガイモ(上記種類どれでも作れます。)300g・塩 適量 作り方 手順1 〔薄切り〕 ジャガイモの皮を剥き、1mm厚さに薄切りにします。切ったジャガイモは空気に触れると酵素の働きで変色します。(食には異常はありません。) 薄い塩水に浸け、30分置きます。
手順2 〔水洗い〕 仕上がりが濃くなってしまわないように、たっぷりのお湯でさっと茹でる。水でジャガイモの澱粉を洗い流します。水で洗う場合は2回程水を入れ替えて洗うと、白濁していた水が透明になります。 手順3 〔水分拭き取り〕 水を切って、残っている水分をタオルで拭き取っておきます。 手順4 〔油揚げ1回目〕 150度〜160度の低温の油で5分ほど加熱し、水分を飛ばします。水分がなくなってくると泡がだんだんと小さくなってくるので目安にします。 手順5 〔油揚げ2回目〕 180度〜190度の高温でカラッと揚げます。 手順6 〔塩味つけ〕 あがったジャガイモが暖かいうちに、塩を振りかけます。 手順7 〔出・来・上・が・り〕
第2章 茄子について
なぜ茄子について調べようとしたのは、馬鈴薯が茄子科だからです。 茄子は95%が水分で、栄養分はほとんど含まれていません。
茄子は、よく『栄養分が含まれているからきちんと食べなさい。』と言われる人も多いと思います。 でも実は、栄養分はほとんど含まれていなく茄子のほとんどが水分なのです。 だからといって、『水分は飲み物だけから取ればいい。』と言う考えはいけない事だと私は思います。 たかが5%でも、栄養分は体のエネルギーの元なのでしっかり取りましょう。
第3章 テューリンガー・クレーセについて
世界の農業で最初におもいついたのが料理で、早速調べてみるとドイツは馬鈴薯が豊富なのでドイツの料理にしました。
1 材料(10個分位)
馬鈴薯 2s(男爵芋等煮崩れしやすい物が良い。) サンドウィッチ用耳無しパン 1〜2枚(前日のパン) バター 大匙3 塩 適量 白胡椒 適量
2 作り方
1・馬鈴薯の皮を剥き、水洗いして冷水の中に付ける。 2・1s分だけ馬鈴薯を取り出して、サイコロ状に切り、ひたひたの水(塩は入れない)を加え、薄目の粥状に煮る。 3・別に大きめの鍋にお湯を沸かしておくジャガイモが煮えたらボール等に濾し器で漉し、沸かした鍋のお湯の上に浮かべて温めておく。 4・残りの馬鈴薯を摩り下ろす。ガーゼで包んだりして、汁をきつめに絞り出す。 5・その乾いた摩り下ろし馬鈴薯をボールにあける。絞り汁はしばらく放っておく。そうするとしろいジャガイモで澱粉が下に沈む。 6・食パンを四角形に小さく切って熱く熱したフライパンにバターを溶かし、炒める。 7・生の摩り下ろし馬鈴薯をほぐす。 8・温めておいた馬鈴薯粥を少し加え、木篦等で強く混ぜ込む。これを数回繰り返す。 9・塩と胡椒で味付けをし、もう1度捏ねる。(注)塩味が効きにくいのですが、ソースの味加減によって味付けを変えてみて下さい。適当な弾力や粘りが必要です。 10・大きな鍋に沢山のお湯を沸かし、塩を加える。 11・手をぬらして、馬鈴薯を直径6p位に丸め、中にパンを3〜4個入れる。 12・煮え立ったお湯の中に団子を入れる。すぐにお湯が沸き立つので、火力を弱める。決して煮立てないこと。20分位静かに茹でる。(注)団子を作りながらお湯の中に入れて良いが、初めての方はあらかじめ団子を作っておいて、お湯に入れる前は形を直す程度にした方が均等に茹で上がります。 13・団子が浮き上がってきたら、1個取り出して、茹で上がったかどうか確かめてみる。茹で上がったら静かにガーゼやクッキングペーパー等柔らかくて、余分な水分を取ってくれる物の上に団子を取り出す。時間が経つと色が悪くなるので、温かいうちに肉料理等に付け合わせて食べる。
終わりに
私が考える命をつなぐとは、1つの物から色々なものに変化してゆくと言うことです。この地球に生まれたものには1つ1つの大切な命が有り、その命は、次の世代へと受け継がれてゆきやがては別の物に変化しているのです。
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