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2015年3月8日
今日の網走は残念ながら青い大海原が広がっており、一部沿岸定着氷がある他は流氷は見えません。このまま終わるとは思えないのですけどね。で、今日の流氷日記は私が初めて北海道を訪れ、初めて見た流氷の写真を掲載させて頂きます。私が初めて流氷を見たのは1985(昭和60)年3月8日の北浜でした。一昨日ブログにアップしたものと同じ写真ですが、流氷サイトをご覧下さっている皆様にもということで。ちょうど30年前の今日の北浜です。
流氷とタンチョウが見たくて初めての北海道旅行を計画。国鉄の北海道ワイド周遊券を使った2週間の旅でした。1985年3月6日夜に上野駅から青森行き寝台特急ゆうづるで出発。青森で青函連絡船に乗り継ぎ、函館で急行ニセコ、更に札幌で夜行急行大雪に乗り継いで3月8日の朝7時過ぎに釧網線北浜駅に到着したのでした。写真に写っているこの看板は現在はありません。
フイルムの保存状態が悪かったため汚い画像ですみません。
インターネットの無い時代、流氷の状況を知るとしたら現地の観光関係機関に電話で問い合わせるしかなかったと思いますが、当時の私は冬のオホーツク海側に行けば当然流氷が見られるという認識でしたので、現地に問い合わせるという発想は全くありませんでした。そして「流氷が離れているかもしれない・・・」という心配など全く無いまま北浜駅に到着し、初めて見た流氷は期待以上の本当に素晴らしいものでした。この写真でお分かりの通り、隙間無く水平線の彼方まで広がる大流氷原!ゴツゴツして折り重なった流氷の上に更に雪が積もって陸地と海が分からない状態。多分長い期間接岸していたのでしょう。
そしてこの時の感動は飛行機でポンと飛んで来たのではなく、上野発の夜行列車から青函連絡船に乗り更に列車を乗り継いで辿り着いたからこそのものがありました。
この初めての北海道の2週間の旅ですっかり北海道の魅力にはまり、その後旅人として毎年北海道を訪れる事になった末、2004年に網走に移住したのでした。
初めて訪れた網走市北浜で見た素晴らしい大流氷原。もちろんこの時はここに移住することになるなんて夢にも思っていません。今この30年前の写真を見ると大変感慨深いものがあります。「温暖化」と言う言葉など無く、流氷らしい流氷が見られた、そんな時代でした。
網走自然ガイド&旅人の宿 わしのとまり木
金指 功
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