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遊楽倶楽部さんの流氷日記

2011年3月6日

共に歩んだ22年

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流氷を見に来られる多くの人達を楽しませてきた釧網線の観光列車「流氷ノロッコ号」
1990年に運転を始めてから22年目のシーズン、4日には累計乗客数が30万人に達しました。
今シーズンの運転は今日が最終日。そして運転開始から22年間流氷ノロッコに乗務してこられ、今年11月に定年を迎えるJR職員の方がいます。
この方にとっては今日がノロッコ最後の乗務となりました。

JR知床斜里駅に勤務する鈴木秀幸さんです。
流氷シーズン中は流氷ノロッコに乗務する他、5月〜10月は夏季のみ営業の原生花園駅で、小清水原生花園に咲く美しい花などの写真付きの記念切符やオレンジカードを販売したり、自然解説をされたりもしています。
ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

鈴木さんは1967年に国鉄に入社、そしてその鉄道員としての人生の殆どを釧網線と共に歩んでこられました。
そして1990年の流氷ノロッコ号運転開始時からノロッコ号にも乗務。
流氷を見に来られる多くのお客様をご案内してきました。
私も自然ガイドを始めてから夏の小清水原生花園に毎日通っている時に声を掛けられ、多くの事を教えてくださるなど、大変お世話になってきました。

流氷ノロッコと共に歩んだ22年間、その乗務も今日が最後となりました。


そんな鈴木さんの22年間の労をねぎらおうと、最終日の今日、仲間達でささやかなセレモニーを計画しました。
もちろん本人には内緒です。

最後の乗務は網走13:57発の今シーズン最終列車「流氷ノロッコ3号」になりますが、
仲間達の都合もあり、セレモニーは網走駅に10:00に到着するノロッコ2号を出迎える形で行いました。

まずは列車から降りてきた鈴木さんを皆の大きな拍手で迎え、そしてノロッコ号の機関車が描かれた特製ケーキを贈呈。
ご本人も一般の乗客の方々もびっくりしていましたが、意味を理解した一般のお客さんも私達の輪に入って一緒に拍手、そして記念撮影をしていました。

私も折り返し10:25発のノロッコ1号に乗って一旦北浜に帰宅。

車内で記念切符を販売中の鈴木さんです。

そしてその後北浜14:18発の、今シーズン最終でもある斜里行流氷ノロッコ3号に乗車、
車内の売店で買った日本酒を飲みながら改めて鈴木さんの最後の乗務を見届けました。


流氷ノロッコ号の歴史と共に歩んだ22年間、どうもお疲れ様でした。



網走自然ガイド オホーツク遊楽倶楽部 金指 功