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 12月の網走湖(2000.12.11)

 今月の初め頃から網走湖に氷がはりはじめました。
 ここ数日網走は最高気温もマイナスで、雪もたくさんではありませんが、毎日少しずつ降っています。年が明けて寒さのピークが来る頃には、氷ですっかり閉ざされた上に雪もつもって、普通の地面のように歩けるほどになります。

「居場所がなくなってきたね…」

 

 

まだところどころにうっすら湖面が見えます。

 

* ** 北海道の冬 * **

 北海道に住んでみて驚かされることはたくさんありますが、やはり冬の寒さは別格です。

 気温がマイナスになるといっても、寒さのイメージはあまりわかないかもしれませんが、家庭の冷凍庫の温度が−18℃くらい。こちらでは最低で−20℃近く気温が下がることがあるので、ほぼ同じくらいということになります。完全防寒で外に出ると、始めは案外平気なのですが、しばらくすると服の表面からじわじわとマイナスの寒さがしみてきます。そして次第に寒さを超えて痛さを感じるようになります(特に顔など)。

 最高気温もマイナスになると、当然外にあるたいがいの物は凍りついてしまいます。家や車の窓、車内に置きっぱなしのジュースの飲み残し、木の枝、道路、水道管。あまり寒い日は息を吸い込んだ鼻の中まで凍ってくっつきます。スキー場で遊んでいる間、携帯電話を車に不用意に置いていると、戻る頃には使えなくなっている可能性があります。お日様が照って、窓越しに光が射し込んだとしても、洗濯物をベランダに干すことはできません(北海道のアパートは、ベランダに洗濯機を置くようには作られていません)。

 とはいえ、この寒さの中を完全防寒で歩いている人はあまり見かけません。だいたい外を歩いて出かけるには寒すぎるし、雪が深くなると歩道の除雪も不完全だったりするので、車で移動することも多いからです。さらに、北海道の暖房設備はかなり強力で、室内は暑いくらい。その温度変化にも対応できるよう、上着の下はあまりたくさん着込まないほうがいい場合もあります。

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